Kissシリーズ・「秋のキス」
何となくオクテの彼氏だけど、優しくてわたしは大好き!

だから三ヶ月前、わたしの方から告白した。

それ以来、遊びに行く約束はほぼわたしの方から。

男友達より優先してくれるのは良いけど…何だか無理やりわたしに合わせてくれているようで、ちょっと申し訳ないかな。

ふと目の前に紅葉が降って来た。

手を伸ばして取って、振り返った。

「どっどうかした?」

ビックリしている彼氏の目の前に、真っ赤に染まった紅葉を差し出す。

「ふふっ。同じ色。真っ赤っか」

「ええっ!?」

彼氏は片手で自分の顔に触れる。

熱いことに気付いたようだ。
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