Kissシリーズ・「秋のキス」
「も…死にそうよ」

心臓がありえないぐらい、バクバク高鳴っている。

キスをするのは何も今日がはじめてじゃない。

でも…今日みたいに、彼氏の方からこんなキスははじめて…。

「ごっごめん。でもキスしたくなったからさ。あんまり可愛かったから…」

…嬉しい。

やっぱり彼氏の声で言われると、とても嬉しい!

「うん…! ありがと」

「えっ、何でお礼…」

「もちろん、嬉しかったからよ」

わたしは顔を上げて、背伸びをして、彼氏にキスをした。

「…えっ、ええっ!」

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