俺が大人になった冬

あとがき

私のつたない小説に最後までお付き合いくださり、本当に、本当にありがとうございました。
初めてのケータイ小説の公開で、色々不安もありましたが、日々増えていくPV数や、感想ノートへのお言葉を励みに、本日無事に完結することが出来ました。


公開当初の目標「PV数10000」を大きく上回り、作品完結の現時点でPV数36704。思っていたよりも沢山の方に読んでいただけたこと、本当に有り難いことだと思っています。


「なんでもいいからオッパイ揉んでみたい」

「誰でもいいからヤッてみたい」


そんな友人の職場の男の子の発言から、この話がはじまりました。

18歳の男の子の生々しい発言は、とても衝撃的でした。
そして、同時にとても悲しく思えました。

その男の子もそれが心からそう思っていたわけではなく、ちょっと悪ぶってみたり、口先だけで言っていたのかもしれませんが、実際に興味本位や、自分の欲の赴くままにセックスに走る男の子は少なくないのだと思います。


男女問わず若いうちは「セックスは生命を生み出す行為」という事を分かっていながらも、それに対する意識は薄いように思います。
そして、実際望まない妊娠をしてしまってから、それが「愛情を確かめるもの」や「性欲を満たすもの」というだけではないのだと、実感したりするのかもしれません。


この話の主人公は、18歳の「元」と、33歳の「彼女」ですが、「人妻と大学生の恋」をメインに描きたかったわけではありません。
元と彼女の抱える心の傷を通じて、色々な世代の方に「男女(夫婦)の関係」や「性」について、少しでも考えてもらえるきっかけになれれば。という思いが主でした。

文章力や表現力が乏しいため、それがうまく伝わったかどうかは疑問ですが、読んでくださった皆さまが少しでも何かを感じ取ってくださったら嬉しいです。(なんだか、長々と偉そうにすみません)


最後になってしまいましたが、この作品を読んでくださった全ての皆さま、公開にあたり支えになってくれた友人たち、そしてこの作品の公開にあたり私の勝手な申し出を快くお受けくださったFISSさま、小説を公開する場を提供してくださっている野いちご運営局さまに心より感謝ならびに御礼申し上げます。



2010.1.16

川上真生






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