俺が大人になった冬
エリナの旦那は、エリナより更に15歳も年上のIT企業の社長。
エリナにとって俺は『暇を持て余している金持ちの奥さん』の、ちょっとした遊び相手にすぎない。
「ゴウくん、これでなにか食べて帰って」
言いながらエリナは、いつものように俺に金を渡す。
旦那に満たしてもらっていない性欲を、俺で満たすかわりに『食事代』とか、『洋服代』といっては俺に小遣い程度の金をくれる。
いわゆる逆援助交際というやつだ。
『ゴウ』は、俺が女と付き合うときの名前。
俺は本当の名前をこういう女には絶対に教えない。ベッドの上で、女に本当の名で呼ばれるのがなんとなく嫌なのだ。
そんなことにこだわるぐらいなら、こんなことなどしなければいいと思いながらも、手っ取り早く金が手に入り、しかも性欲も満たせるこの生活から抜け出せなくなっていた。
エリナにとって俺は『暇を持て余している金持ちの奥さん』の、ちょっとした遊び相手にすぎない。
「ゴウくん、これでなにか食べて帰って」
言いながらエリナは、いつものように俺に金を渡す。
旦那に満たしてもらっていない性欲を、俺で満たすかわりに『食事代』とか、『洋服代』といっては俺に小遣い程度の金をくれる。
いわゆる逆援助交際というやつだ。
『ゴウ』は、俺が女と付き合うときの名前。
俺は本当の名前をこういう女には絶対に教えない。ベッドの上で、女に本当の名で呼ばれるのがなんとなく嫌なのだ。
そんなことにこだわるぐらいなら、こんなことなどしなければいいと思いながらも、手っ取り早く金が手に入り、しかも性欲も満たせるこの生活から抜け出せなくなっていた。