秘密





先輩は卒業してしまい、先輩とは縁が切れた。


在校生として、卒業式には出席しなければならなかった。


最後に声くらいかけてくれるかな、なんて期待していた私は馬鹿だ。


先輩は私の横を素通りしていった。


卒業式の後に見た先輩の制服には第二ボタンが無く、それが何を意味しているのかは簡単にわかった。


私の初恋は、呆気なく散ってしまったのだ。





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