Sky Blue-同じ空の下-
「なに?」
誰もいない図書室。
「私に気遣ってんの?」
「なにを?」
「急に慧と話さなくなって。私に悪いとでも?やめてよ、」
「勘違いしないで私が好きでやってんの。あなたのためじゃないから、」
嘘だけど、これはきっと吐いていい嘘だ。
「それなら言いけど、私きっちり慧には言われたから。」
「なにを?」
「好きなコがいるって、守りたい大切なコだって。誰とは名指しはしなかったけど、あなたのことよ。」
「慧がそんな風に」
「私、諦めはまだ付かないけど、いつかきっとあなたたち2人を祝福できるようになるから。」
「頑張ってー、」
「つくづくムカつく女ね。」
彼女は鼻で笑いながら言った。