セツナイオモイ
セツナイオモイ
「まじ凹むーー」
机に突っ伏したアナタにあたしを含めた、仲のいいグループが笑い出す。
笑い、といっても愛情のこもった笑いだ。
「そんなに凹むなしーッ!!」
「・・・まじ俺、今この学校でいちばん不幸だ」
そう呟いたアナタに、あたしの表情は少し曇る。
みんなの手前、笑ってはみたけど、それは・・・違うよ。
アナタが彼女を想ってこうやって凹んでいるのをみると、あたしだってアナタ以上に凹んでいるの。
アナタ以上に不幸になるの。