Last Memory

暗い道を二人で手をつないで歩く。


周りには沢山のカップルがいて、皆幸せそうに笑い合ってる。


私たちも、ああいう風に見えてるのかな??


「歌奈、見えたよ。・・・・・・どうしたの??」


思わず想像してしまった私の顔を覗き込んでくる悟史に慌てて「なんでもない」と首を振って、私は眼を向けた。


そこにはカラフルに飾り付けられたクリスマスツリー。


「綺麗・・・・・!!」


思わず声が上がった。


だって、本当に幻想的で綺麗だったから。









「歌奈、メリークリスマス。」


クリスマスツリーに見惚れる私の唇をそっと奪って悟史はふわりと笑った。


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