終わらない
学校生活でも差が出た

奔放で厳しい母の元ではあるが

おとなしいながらも

思いを少しずつ叶える祐美子

祐美子の中でも格闘はあっただろうが

真っ直ぐに

自分の意思は曲げずにやっている

自分の意思を曲げずに発言する祐美子は、私とは違う存在だった。

私と言えば

宿題は全くしない

忘れ物ばかり

テストも何がなんだかわからない

先生に叱られても

怖くないので、何も感じない


思い起こすと

何が大事で何が必要か

どうしてそうしないといけないのか

何も判らなかった。


きっと考える事がないと言うよりも

教えて貰った事がないのだ

何故駄目なのか、何故そうしないといけないのか?

体罰は頻繁にあったけれど

母は叱るばかりで

事の道理を教えてはくれないから

叱られない様に



顔色を見るだけで・・・

そんな敏感な人の気持ちは分かる子供



上目ずかいで人を見るようになった。


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