モノクロ―ム
わたしは走り出した。
この白から逃げたくて。





「はあ、はあ、はあ、はあ。」





走っても走っても走っても、
終わりのない白。
逃げても逃げても逃げても、
辺りは白ばかり。





黒が嫌で逃げて来たけれど、
わたしが白になるなんて
所詮無理だったんだ。
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop