狐の眠り姫
「何味が好き?」
「レモン。」
彼に、買ったシャーベットを手渡す。
自分の分は、苺味のアイスクリームを少し奮発して買うと、店員の声を背後に聞きながらコンビニを二人で出た。
服は、先程の鬼ごっこでぐしょぐしょに濡れて気持ち悪い。
スニーカーまで水が染み込んでいる。
傘はもう失くしてしまったから、二人で雨の中てくてく歩く。
沈黙が、居心地が悪い。
「ね、レイ。」
黙って歩く彼に尋ねる。
「どこに向かってるの?」
レイは、ぽつりと呟いた。
「俺の家。」
「レモン。」
彼に、買ったシャーベットを手渡す。
自分の分は、苺味のアイスクリームを少し奮発して買うと、店員の声を背後に聞きながらコンビニを二人で出た。
服は、先程の鬼ごっこでぐしょぐしょに濡れて気持ち悪い。
スニーカーまで水が染み込んでいる。
傘はもう失くしてしまったから、二人で雨の中てくてく歩く。
沈黙が、居心地が悪い。
「ね、レイ。」
黙って歩く彼に尋ねる。
「どこに向かってるの?」
レイは、ぽつりと呟いた。
「俺の家。」