狐の眠り姫
荒れた呼吸をしながら草むらに寝転がる。
うとうと、眠りにつこうとした時。
身体に痺れが走った。
『レイ。』
目を開けると、彼女がいた。
唖然とすると、悲しげな笑みを葉は浮かべる。
どうして…
震える手を少女にのばす。

…すり抜けた。

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