波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
「杏奈、どしたん?何見てんの?」
彩加が、私の視線の先を追う。
「えーー!あのプレイボーイの城之崎大雅のこと見てる!!どういうこと?」
私は慌てて、視線を彩加に戻した。
「見てへん!見てへん!!うちら、恋なんかせーへん同盟結んだやん!」
あまりの慌てぶりが、逆に不信感……
「何真っ赤になって言い訳してん?ほんまにあんた惚れたんちゃうやろな」
亜子は、私の顔をニヤニヤしながら覗き込む。
「あほなこと言わんとって!ありえんって!!」
3人は、顔を見合わせて、ニヤっと笑ってから、大雅を見た。
「まぁ、しゃーないよな。かっこええのは認めるわ」
「性格悪そうやけど、モテる理由はなんとなくわかるよな」
「うん。カリスマっちゅうか、なんか魅力あるんやでなぁ、あの人」
お?
みんなも大雅のこと褒めてる。
なんでこんな嬉しいんやろ、私。
「せやろ!!せやろ!!!なんでかわからんけど、ちょっとええよな!あの人」
調子に乗ってしまった。
3人は、もっとニヤニヤした顔で私を取り囲む。
どうやら、私をハメたみたいや。