波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
アイツがいる場所では、アイツのことしか考えられへん。
アイツが廊下を歩いているだけで、私は硬直して廊下で立ち止まってしまうねん。
相変わらず人気者やし。
彼女は常に3人くらいおるって噂やし。
なんなん。
恋なんかせーへん同盟からは、強制的に脱退させられたし。
「部長、もしかして付き合ってんの?」
2年の先輩の話し声が聞こえてきた。
「うそやん。大雅君って相当わがままらしいで」
1年だけじゃなく、学校中の有名人の城之崎大雅。
なんで出会ってしまったんやろう。
なんであの雨の日、声をかけてきたんやろう。
たった1回やけど、名前呼んでくれたのに。
もう二度と呼んでくれへんのやろうな。
こんなに好きやのに。
もう二度とあのいじわるなアイツの声聞かれへんのやろな。
もうあきらめるしかないやん。
部長と付き合ってても付き合ってなくても関係ない。
私に可能性なんかあらへんねん。