波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
私、どうなるん?
好きな相手から嫌がらせされるって最悪やんか。
この『好き』って感情さえなかったら、何とか対処法もあると思うんやけど。
この気持ちだけは厄介や。
体育館出口まで走って来た大雅。
練習を中断したバレー部とバスケ部の部員が私と大雅に注目してる。
「コイツがしつこいから、ちょっと相手してくるわ。清美さん、また夜電話するわ」
私の肩に手を回して……
顔をめっちゃくっつけて。
清美さんってのは、バレー部部長の名前で。
部長は、体育館の床にペタンと座り込んで、ただ呆然としていた。
彩加と繋いでいた手は、いつの間にか大雅に奪われていて……
その手を大雅に引っ張られて、私は体育館から出た。