波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
「それがほんまかどうか、これから見極めるわ。とりあえず、今回のことで部内の調和が乱れたんやから、あんたが責任持って、これから部員をまとめていきや」
副部長は、チラチラと部長の方を見ながらそう言って、私が頭を下げると誇らしげに部長に目配せした。
部室から出るように言われた1、2年生は、多分部室の扉の前でこの会話を聞いてる。
彩加と亜里沙と亜子も心配してくれてるやろう。
私は、大雅が好きや。
でも、それ以上にバレーが好きや。
あれ?
なんか今
違和感を覚えた。
大雅とバレー……
どっちが好きなんやろ、私。
まぁ、とりあえず大雅と同じくらいにバレーも大事で好きやねん。
だから、先輩にいびられて退部ってことにだけはなったらあかん!!
嘘でもええから、大雅のこと嫌いなフリせなあかんわ。
「城之崎大雅のことは興味もありません。私はバレーをする為にこの高校に来たんです。恋愛なんて考えてないです!」
おお~!言い切ったね、杏奈。
自分でもちょっと言い切り過ぎたと思うくらい潔く言えた。