波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
●悪魔
-バタン
「はい。子猫ちゃん。もう大丈夫さ」
鍵を閉めた大雅は、にっこりと笑って両手を広げた。
「きも……」
大雅は、ガンっと扉を蹴って私をにらむ。
「誰に言うとんじゃ。お前、相当Mやな。もっといじめられたいん?」
「Mちゃうわ!!ほんまに迷惑してんねん。頼むから……やめて」
嘘泣きしてみよっと。
もしかしたら、女の涙に弱いタイプかも知れんし。
いくらSや言うても悪魔やないんやから、泣いたら優しくなるやろう。
「私……バレーがほんまに……好きやから。ヒック…・ひく…頼むからもうやめてや……なんでもするから、許して…く、ください」
我ながら、名演技。
きっと大雅もこれで許してくれるやろう。