波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
「ほ~!それほんまやな。嘘やったら、しばくぞ。ちゅうか、嘘やったらどうなるかわかっとんか!」
ドスのきいた低い声にびびった私は、おそるおそる傘から顔を出した。
まぁ、かわいく謝ったら許してくれるやろ。
「あはは。適当なこと言ってごめんやで」
にっこり笑って微笑みかけてみた。
目の前に立ってたのは、学校一有名なアイツ。
後悔してももう遅い。
傘も差さずにびしょ濡れになっている男の子は……
あの“城之崎大雅”だった。
こんなに近くで見るのは初めてで、私は芸能人にでも会ったように緊張した。
右の前髪だけちょっと伸ばしてて、コンタクトなんかわからんけど、瞳がグレーやった。
まだ入学して少ししか経ってないのに、制服はボロボロで……
「ほんますいませんでした!!」
私は頭を下げて、その場から走り去ろうとした。
一刻も早く逃げやな!!