波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
城之崎大雅に目を付けられたらどないなるかわからへん。
3年の先輩までもが、大雅の言いなりになるくらい大雅って強いみたいやし。
「ちょお、待てや!!こんなええ男が雨に濡れとんのに、ほったらかしかい!!」
自分で自分のことをええ男とか言う自信満々なヤツ。
私の傘を奪った。
「ちょっと!!」
奪われた傘を奪い返そうとしたけど、めっちゃ力入れて持ってるから奪い返すなんて無理!!
「これ俺の傘にするわ。俺の傘入る?」
虎が2頭、私をガン見してる。
んで、その傘の下で、あの“城之崎大雅”が私をにらむ。
「うっそ!!虎、めちゃ似合ってんで、あんた」
虎の傘があまりにもぴったりやったから、私は一瞬、そこにいるのが“城之崎大雅”だということを忘れていた。
やばい。
『あんた』とか言うてもうた。
絶対絶命や。