波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
「お前、生意気でわがままな女やな。しゃーないから学校までこの傘に入れたるわ」
「え?ええん?ほんじゃあ、ありがとう」
意外に優しいかも、とか思って、ひとつの傘の中に入った。
「俺と相合傘とかしとったら、お前どういうことになるかわかっとん?」
立ち止まる私。
ニヤリと笑う大雅。
「え……」
「この高校で俺のこと知らんヤツおらんねんぞ。わかっとんか?俺と特別な関係やとか思われたら、お前もう生きていかれへんで」
私は、大雅の傘から飛び出した。
そうや。
こんな有名人と一緒の傘入ってるところ見られたらまじでやばい。
先輩とかから呼び出されたり、いじわるされたり大変なことになるやんかーー!!
「お前、俺から逃れられると思ってんの?」
私の肩をガシっと掴んだ大雅。