波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
床に当たってる太ももがひんやりした。
薄暗い美術室の中。
ちっともロマンチックじゃないのに、私にとってはどこよりもロマンチックに感じる。
「ほんまに……もうやめて。私、これ以上大雅に振り回されるの嫌やねん。私のことからかって楽しんでるあんたが、大嫌いっ!!」
こんなこと言いたいわけじゃなかった。
できることなら、好き!!って大雅の胸に飛び込みたかった。
私のことどう思ってるん?って聞きたかった。
大嫌いなんて思ってないのに。
大嫌いなんて……
大好きやのに。
カーテンからの太陽の光がうっすらと差し込んで、大雅の髪を金色に染める。
口を半分開けて、にらむように私を見つめてる。
怒る?
またいじめる?
ノーブラってことみんなに言うぞって脅す?