波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
「杏奈、城之崎大雅のこと、調べたろか?」
「え?別に……いらんわ!!」
と答えたけど、内心はちょっと調べて欲しかったりもする。
大雅ってほんまに謎やもん。
お兄ちゃんなら3日で、大雅のこと調べてくれそうやけど。
「調べて欲しいんやろ?好きなんやろ?そいつが」
「は、はい。好きです。どうしようもなく」
「そこまで聞いてへんわ、あほ」
お兄ちゃんは、一歩私に近付いて、手に持っていた紙袋を私に渡した。
「調べたるから、駅前のレンタルショップにこれ返してこい」
俺様口調にドキドキしてまうやろぉ。
「何、これ」
「まぁ、何でもええやんけ。あ、将来の勉強の為に見たかったら見てもええけど」
お兄ちゃんは鼻歌を歌いながら、部屋を出た。
お兄ちゃんは知り合いめっちゃ多いし、多分大雅ほど有名やったらすぐにわかりそうやわ。
3日もかからずに、大雅の秘密が明らかになるかも知れん。
怖いような、楽しみなような……