波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
「あれ?お前、もう俺に惚れたんけ?そんなに簡単に落ちる女おもんないわ」
ちょっとバカにしたような顔して、私を見下す大雅。
傘を奪ったまま、走り出した。
ポツンと取り残された私。
雨はめっちゃ強くなってきて、私の体はどんどん濡れていく。
ムカツク、アイツ。
ムカツク……のに!!
だんだん遠くなるアイツの背中を見つめてしまう。
戻ってきて、また憎まれ口叩いて欲しいって……
そんなこと思ってしまう。
どんどん遠くなる大雅の背中は、もう見えんくなった。
その瞬間。
今まで経験したことないような衝撃が訪れた。
動かれへん。
てか、心臓がめちゃめちゃ激しくドキドキしてて、ようわからんけど、涙が溢れてた。
なんなん、これ。
アイツめっちゃムカツクのに……