波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
最近、こんな近くで見てなかったから、めっちゃ緊張してもーた。
ありえんわ。
あの顔。
かっこよすぎちゃう?
ちょっと会ってない間にまたかっこよくなってる。
昨日、DVD返しに行った時はわからんかったけど、なんか大人っぽくなってる。
ちゅうか、あのフザけた感じがなくなってて、
話すのがドキドキすんねん。
「今まで嫌がらせとかめっちゃしてきたし、実は嫌われた方がいいって思ってたりもして。でも、杏奈と話せんくなってから、俺は俺じゃなくなったみたいで…… もう、親のいいなりになってもええかなとか思ったりもした」
大雅は、ゆっくり一歩一歩近付いてくる。
心臓がぁ~
やばいってば!
「親のいいなりって?」
そう質問しながら、お兄ちゃんの大雅情報を思い出す。
城之崎財閥の御曹司って言ってたこと、ほんまやったりして。
「杏奈、俺…… お前のこといじめてたのは、ある計画があったからやねん。その計画を一度はあきらめたけど、今日ここに来てくれたっていうことは……」
大雅は、真剣なまなざしで私を見つめてくる。
へびににらまれたカエル状態。
もう動けません……
へろへろです。