波乱LOVE ~俺様悪魔の危険な計画~
「エスカレーター式の名門の私立学校で、幼稚園から大学までほんまはそこに行くはずやった。でも、俺はどうしても耐えられへんかった。誰も知らん場所で生まれかわりたかった。んで、選んだのがこの高校…… ほんで、お前が俺に惚れたっちゅうわけや」
右手が……
伸びる。
私の左頬に。
左手も伸びてくる。
私の右頬に。
もう叫ぶこともできん。
あぁ、
好き。
大雅、もっと話して。
もっと知りたい。
大雅の心の中。
「大雅、好きやで」
言ってしまった。
「もっかい言って」
「た、大雅、大好き」
大好きとか言ってもーた。
やばいよ。
大雅の表情が……
今にも泣きそうで、抱きしめたくなる。