† 黒猫とクラウン †
† 覚醒 †
暗い闇の中に現れた一筋の光が眩しくて、目が覚めた。
「・・・あれ・・・?」
確か僕は集会所にいたはずじゃ・・・?
『お目覚めになられましたか?』
月影の声。
横を見ると、月影が心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。
「僕、どうしたの?」
『すみません・・・。初めてテイルズの夜の力に触れるというのに、わたしは何も考えずに・・・。本当にすみませんでした』
なんかよく分からないけど、なんとなく月影は悪くない気がした。
「月影、お前は悪くない。悪いのは、もっと早くに『疲れた』って言わなかった僕のせい。自分の責任だから、月影が謝る必要は無いよ?」
僕がそう言っても、月影の顔が晴れることは無かった。
『ですが、テイルズたるもの、主人の体の様子は誰よりも把握していなければ・・・。主人の様子に気づけなかったわたしは、まだまだ未熟者です・・・』
「月影、違うよ?他人のことをすべて知るなんて、絶対無理なんだ。だから僕の様子に気づけなくても、別におかしくない。言わなきゃ分からない事なんて、数え切れないほどある。それでも分からない事だってたくさんあるんだ。それに、僕はあそこで見たどのテイルズよりも、月影が一番だと思うしね!もっと誇っていいよ」
微笑み、そう言うと、月影はやっと笑顔を見せてくれた。
『ありがとうございます!わたしはご主人のテイルズであることを誇りに思います』
そう言うと、月影は居間へとおりていった。
その後すぐ、僕はまだあのクラウンやらなにやらを装備していることを思い出した。
しかし、
「あれ?無い・・・?」
無い。
何より気になったのは、尻尾だ。
尻尾があったところを触ってみたが、何も無かった。
「・・・あれ・・・?」
確か僕は集会所にいたはずじゃ・・・?
『お目覚めになられましたか?』
月影の声。
横を見ると、月影が心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。
「僕、どうしたの?」
『すみません・・・。初めてテイルズの夜の力に触れるというのに、わたしは何も考えずに・・・。本当にすみませんでした』
なんかよく分からないけど、なんとなく月影は悪くない気がした。
「月影、お前は悪くない。悪いのは、もっと早くに『疲れた』って言わなかった僕のせい。自分の責任だから、月影が謝る必要は無いよ?」
僕がそう言っても、月影の顔が晴れることは無かった。
『ですが、テイルズたるもの、主人の体の様子は誰よりも把握していなければ・・・。主人の様子に気づけなかったわたしは、まだまだ未熟者です・・・』
「月影、違うよ?他人のことをすべて知るなんて、絶対無理なんだ。だから僕の様子に気づけなくても、別におかしくない。言わなきゃ分からない事なんて、数え切れないほどある。それでも分からない事だってたくさんあるんだ。それに、僕はあそこで見たどのテイルズよりも、月影が一番だと思うしね!もっと誇っていいよ」
微笑み、そう言うと、月影はやっと笑顔を見せてくれた。
『ありがとうございます!わたしはご主人のテイルズであることを誇りに思います』
そう言うと、月影は居間へとおりていった。
その後すぐ、僕はまだあのクラウンやらなにやらを装備していることを思い出した。
しかし、
「あれ?無い・・・?」
無い。
何より気になったのは、尻尾だ。
尻尾があったところを触ってみたが、何も無かった。