† 黒猫とクラウン †
と思った瞬間、ラーシの両脇に白いものが突っ込んでいった。
目を上げるとそこには、両脇からランディとレンディの鋭い角によって、わき腹を深々と突き刺されたラーシがいた。
『グフッ!?』
『我らの主人には、指一本触れさせん!』
とランディ。
『貴様はここで果てろ!』
とレンディ。
『あ、ありがとう・・・。助かった』
心をこめて礼を述べた。
そうでなければ命を救ってくれた2匹に失礼だ。
そう思ってホッとしたのもつかの間。
「ラーシ?」
人間の声。
それも、聞き覚えのある声。
久しぶりに聴いた声。
『・・・蓮?』
いや・・・。
まさか、そんなはずはない。
だって蓮は・・・月影の声が聞こえなかった。
『テイルズの主人なら聞こえてたはずだ!』
僕のいきなりの心の揺れに、角を刺したままのレンディとランディが心配そうに見つめてきた。
『蓮?・・・頼む・・・違うといってくれ!』
しかし、期待はあっさり裏切られる。
「その声・・・千影・・・か?」
言いながら木陰から出てきた蓮は、
目を上げるとそこには、両脇からランディとレンディの鋭い角によって、わき腹を深々と突き刺されたラーシがいた。
『グフッ!?』
『我らの主人には、指一本触れさせん!』
とランディ。
『貴様はここで果てろ!』
とレンディ。
『あ、ありがとう・・・。助かった』
心をこめて礼を述べた。
そうでなければ命を救ってくれた2匹に失礼だ。
そう思ってホッとしたのもつかの間。
「ラーシ?」
人間の声。
それも、聞き覚えのある声。
久しぶりに聴いた声。
『・・・蓮?』
いや・・・。
まさか、そんなはずはない。
だって蓮は・・・月影の声が聞こえなかった。
『テイルズの主人なら聞こえてたはずだ!』
僕のいきなりの心の揺れに、角を刺したままのレンディとランディが心配そうに見つめてきた。
『蓮?・・・頼む・・・違うといってくれ!』
しかし、期待はあっさり裏切られる。
「その声・・・千影・・・か?」
言いながら木陰から出てきた蓮は、