love time~恋時~



私たちは1ヶ月ぶりに
会うことになった。


その日の朝、
私は嬉しさで胸が
張り裂けそうだった。


洋服だって新しい。
髪型だって時間をかけた。
持ち物から
身だしなみまで全部
何度も見直した。

テストより見直した。





待ち合わせ場所。
周りには同じように
待っているコが
沢山いる。



「お待たせ~」



そんな声にいちいち
反応してしまう。
顔を上げるたびに
竜矢じゃない。


「待った?」


私の前を風が通り過ぎる。
またどうせ違うんだろう。


「おい。」


誰に言ってる?
隣の女の子かな・・・


「日向。」


私?!?!


すぐ顔を上げるとそこには
大好きな竜矢が
寒そうに立っていた。


「あっ、久しぶり!」

「お前なんで気付かない訳?」

「いや、」


正直竜矢は来ないんじゃないか
って思ってたなんて
いえないよ・・・(汗)
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