Twenty*LoveStory
何コールしたかわかわない。
でもいっぱい鳴ったのは分かる。
何回目かのコールで、
ミサキの寝ぼけた声が聞こえる。
「・・・・・もしもし」
「あ、ミサキ? 唯ですよ~」
「・・・・唯?」
「ミサキ何してんの~?」
「夜中の2時に寝る以外何すんの」
「あっははぁ~、そっかぁ」
「・・・・・飲んでんの?」
いきなり声が低くなるミサキ。
ほーら、やっぱり怒った。
「ちょっとだけだもん」
「未成年のくせに・・・・・・」
少しはっきりしてきた意識。
同じ年のくせに子供扱うするミサキに少し腹が立って
「ミサキだってまだ未成年じゃん」
少し膨れて言った。
「残念。もうハタチですから」
「あ゛・・・・・」
あたしってバカ。
ミサキの誕生日にご飯奢ったじゃんあたし。