Twenty*LoveStory
軽くショックを受けてるあたしの耳に届く
ミサキの声。
「で、今どこ?
どこ迎えに行ったらいい?」
「・・・・・なんで」
「こんな時間に電話なんて、
それしか思いつかないんですけど」
「そっかぁ~ミサキ頭いいね」
「で? どこ?」
「大学行く時降りる駅」
「すぐ行く」
いきなり切れた電話。
ふーッと息をついて、
眠りそうなところを必死に我慢する。
ユウヤさん優しかったな。
もし付き合ったらどんなだろ。
きっと優しくしてくれるんだろうな~
付き合えたらいいなぁ~・・・・
遠のいていく意識を引き戻せなくて、
素直にそのまま目を閉じる。
耳の奥にユウヤさんの声が響いて、
気分良く眠れそー・・・・・
意識を手放しかけたそのとき。
「こら、唯。寝んな」