Twenty*LoveStory
人を殴るなんて初めてだけど、
かなりすっきりしそう。
でも、少しの抵抗が生まれる。
あたしはまだ手を出されたわけじゃない。
でもあの口ぶりからして、
相当の女の子を遊んでるはず。
許すまじ、ユウヤ。
ほかに遊ばれてるだろう女の子の事を考えると、また怒り復活。
ユウヤさんが今どこにいるかわからないから。
とりあえず門で待ってみた。
すると、案外早く現れた。
門の陰に隠れて、
ユウヤさんが近くに来たとき飛び出したら。
一瞬びっくりして言葉を失った。
「ひぃ!」
あたしを見て、
顔を青くするユウヤさん。
そのユウヤさんの顔は、
王子の影を残しては居なかった。