Twenty*LoveStory
自分が降りる駅より1つ前で一旦降りて、
携帯からミサキに電話をかける。
プルルルル、プルル、ぶちっ
あ、切られた・・・・
携帯を睨んでいると、
電車の発車時刻。
でもあたしはそれに乗らず、
あたしの駅へと向かう電車を見送った。
シカトなんていい根性。
電話シカトするんなら、
―――こっちから行ってやる。
「この辺だったような・・・」
高校のとき、
何度か来た事のあるミサキの家を探す。
まだ実家暮らしなハズだから、
ミサキは絶対家に居る!
やっとの事でミサキの家を見つけて、
インターホンを押した。
出たのはミサキのお母さん。
「あ、久坂です。ミサキ―――」
じゃなくって・・・・・
「大介くんいますか?」