Twenty*LoveStory
しばらくすると、
バツの悪そうに出てきたミサキ。
三崎大介(ミサキダイスケ)
彼のフルネームだ。
「なんで殴ったの?」
三崎の家から少し離れた公園。
歩いてるうちに、
ここにたどり付いたのだ。
少し低い声で言ったあたしに、
三崎はまたバツの悪そうな顔をする。
「・・・・・なんとなく」
なんとなく、ね・・・・
そう心の中で繰り返す。
三崎は地面に座り込んで、
どこから拾ってきたのか木の枝で地面に丸を書いている。
わかりやす言えばいじけたポーズ。
思わず笑いそうになったのをこらえていると、三崎がおもむろに話し出した。
「唯ってほんとドジな」
「はぁ? なにそれ」