Twenty*LoveStory




しばらくすると、
バツの悪そうに出てきたミサキ。




三崎大介(ミサキダイスケ)


彼のフルネームだ。








「なんで殴ったの?」


三崎の家から少し離れた公園。



歩いてるうちに、
ここにたどり付いたのだ。



少し低い声で言ったあたしに、
三崎はまたバツの悪そうな顔をする。





「・・・・・なんとなく」




なんとなく、ね・・・・



そう心の中で繰り返す。


三崎は地面に座り込んで、
どこから拾ってきたのか木の枝で地面に丸を書いている。



わかりやす言えばいじけたポーズ。



思わず笑いそうになったのをこらえていると、三崎がおもむろに話し出した。




「唯ってほんとドジな」



「はぁ? なにそれ」




< 23 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop