Twenty*LoveStory
全く今と関係ない話。
三崎が何したいのか、
あたしには全然わかんない。
「覚えてる? 高校の入学式。
唯立ったまま寝てたよね」
「何でそんなこと覚えてんの・・・」
「覚えてるよ。衝撃的だったかんね。
こいつ立ったまま寝てる!って」
顔が赤くなるのが自分でわかる。
確かに高校の入学式。
校長の話が長すぎてねてしまい、
三崎に起こしてもらった記憶がある。
あのまま寝ちゃってたら、
絶対入学初日に指導室行きだったな~
こらえたように笑う三崎を見て、
イラッとした。
「もう! なにが言いた・・・・」
「それで思ったんだよ」
あたしの声にかぶさるように聞こえた、
三崎の優しい声。
「唯は1人じゃなーんも
出来ないんだろうなーって思って、
だから俺がそばに居ようと思ったんだよ」
さらりと言ってのけた三崎。
そのとき、
さっきとは違う意味で顔が赤くなった。
手に持ってる枝を動きは相変わらず単調で、
あたしだけが焦ってるみたいで恥ずかしかった。