Twenty*LoveStory
「・・・・・なにそれ」
「唯が振られたときも一緒に居て、
ずっと愚痴とか聞いてさ。
ずっと一緒に入れるなら、
相談される立場でもよかったんだよ」
三崎の言葉が、胸にしみこむ。
言葉の波がやってきて、
どんどんあたしの心に押し寄せてくる。
「唯がどーなろうと心配しなくていいよ。
またこんなことがあったらさ、俺にいいなよ」
枝でひたすら丸を書きながら、
優しい優しい言葉を優しい優しい声で話す。
三崎が話すのと比例するように、
ドキドキがあたしの心を支配する。
「唯が誰かの物になっても、
――――――ずっと俺が守るから」
心臓の中から誰かが叩いてるんじゃないか?
そう思ってしまうほど、
今までにないくらいに煩く騒ぐ心臓。
顔なんて茹蛸より赤い自信がある。
目の前でしゃがむ三崎を見て思う。
何であたしばっかりこんなに・・・・・
でも気がついてしまった、
耳まで真っ赤な・・・・・
―――――三崎の頬。