Twenty*LoveStory
三崎と2ケツしてて、
坂道なのに三崎が思いっきり自転車こぐもんだから、
その背中にしっかり抱きついた。
それ以来の三崎の背中のぬくもり。
振り返ってこっちを見ている三崎の顔は、
笑っちゃうくらい真っ赤で。
あの時のこんな顔だってのかな、なんて。
そう思うと、
なんだか笑みがこぼれた。
「ちょ、唯?」
「三崎ー」
「えっ!?」
「ありがとうね」
「あー、うん・・・・・・あ」
「ん? どうしたの?」
いきなり声をあげた三崎に、
首を傾げるあたし。
真っ赤の顔のクセに、
にっこりあたしに笑いかける。
「誕生日おめでとう、唯」