Twenty*LoveStory
こ、こここここ!
このかたは!!!
「あぁ、大丈夫だよ。
そっちこそ大丈夫? 痛そうだったけど・・・」
理工学部の王子。
ユウヤさんではないですかーッ!!
いきなりであった有名人に、
ただ固まるしか出来ないあたし。
「あの・・・・・・」
「はっ! だっ、だいじょぶデス!」
「そう、よかった。本当にゴメンネ」
いつまでも心に残りそうな笑顔。
そんな笑顔を残して、
姿を消した理工学部の・・・・イヤ。
「唯? どうし・・・・・」
「あたしの王子!!!」
「・・・・・・は?」
きらきら輝いているだろうあたしの瞳。
確信はないけど、
ミサキの顔がそう言ってる気がする。