【短】秘密のサンタクロース
―――
「椎名」
HRが終わると共に教室のドアが勢いよく開いてそのあいたドアの向こうに優しい笑顔のアイツが見えた。
・・・笑顔だけは天使なのに。
アイツの行動はすべてあたしの胸を切なく締め付ける。
「いいな~椎名、すっごい幸せ者!」
『え?』
小川の元に行こうとした時、そっとユマが耳打ちしてくる。
「だってあんなカッコイイ彼氏なかなかいないもん!しかもあんなに愛されてて♡」
『愛されてる?あたしが?』
「当たり前でしょ?」
あたしがアイツに愛されてる?
嘘でしょ?
あたしは、アイツに遊ばれてるだけ。
アイツはあたしの反応が面白いらしくただいじっては楽しんでるだけだよ・・・?
それでもユマにそう言われて「そんな風に見られてるのかな」ってちょっとだけ心の中に何か温かいものが広がった気分がした。
・・・あたし、やっぱり最近変かも。
「椎名」
『あ、はいはい。』
適当に返事しながら小川の元にかけていく足がいつもより軽く感じたのは気のせい?
「椎名」
HRが終わると共に教室のドアが勢いよく開いてそのあいたドアの向こうに優しい笑顔のアイツが見えた。
・・・笑顔だけは天使なのに。
アイツの行動はすべてあたしの胸を切なく締め付ける。
「いいな~椎名、すっごい幸せ者!」
『え?』
小川の元に行こうとした時、そっとユマが耳打ちしてくる。
「だってあんなカッコイイ彼氏なかなかいないもん!しかもあんなに愛されてて♡」
『愛されてる?あたしが?』
「当たり前でしょ?」
あたしがアイツに愛されてる?
嘘でしょ?
あたしは、アイツに遊ばれてるだけ。
アイツはあたしの反応が面白いらしくただいじっては楽しんでるだけだよ・・・?
それでもユマにそう言われて「そんな風に見られてるのかな」ってちょっとだけ心の中に何か温かいものが広がった気分がした。
・・・あたし、やっぱり最近変かも。
「椎名」
『あ、はいはい。』
適当に返事しながら小川の元にかけていく足がいつもより軽く感じたのは気のせい?