【短】秘密のサンタクロース
間違いない、小川だ。



『小川~~~~ッ!!!!』



おなかのそこから声を出す。

小川はギョッとしてあたしを見た。


『プレゼント渡すだけ渡しといて先に帰るな、バカヤローっ』


そう言ってずんずん小川に近づく。


少し見ないうちに小川の前髪、伸びてた。


首にしてるマフラー初めて見た。


久しぶりに見上げる小川の顔は懐かしくていとしい。



『小川、プレゼントありがと!!』


「…あぁ」


『実はね、あたしからもプレゼントがあるの』



あたしは手に持ってる今さっき受け取ったばかりの赤い紙袋の中に手を入れた。


そして、小川へのプレゼントを渡す。







『秘密のサンタクロースさんへ、あなたの彼女からハッピープレゼント!』



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