絆
授業が終わった。
重い足取りで家に帰る。
家に帰ると襲ってくる孤独感。
それでも。
私には大好きなおじいちゃんがいる。
元気なことが自慢な、凄く優しいおじいちゃん。
あたしは唯一、おじいちゃんを頼りに生きてきたのかもしれない。
おじいちゃんにただいまを言おうと、いつもの部屋をあけた。
「おじいちゃん!」
あれ?
どうしていないの?
心配になって家中を探した。
庭も、その辺の道路も。
だけど、どこにも居なかった。
部屋に入って、明かりも付けずベッドに横になる。
頭の中はおじいちゃんでいっぱいだった。
どうしたらいいかわからなくて、思わず涙が零れ落ちそうになった。
そのとき。
ガチャ、、、