絆
「家で寝てればそのうち熱も下がるでしょ。
早く準備しなさい。
なんの為にこんなに朝早く来たと思ってるの。
おじいさんが亡くなった今、もうあなたが病院にいる意味もないんだから」
そっか、、、
やっぱりあたしは
おじいちゃんの為だけにいた存在だったんだね。
もちろん、少しでもおじいちゃんの役にたてたなら良かったけど
実際親からそんなふうに言われると、なぜだか知らないけど胸が痛んだ。
もともと期待なんてしてないし、傷つくなんてバカみたいなのにね…………。
「わかった。
準備するから下で待ってて。
すぐ行くから」
そう言って、お母さんを追い出した。