絆
少しの間だけでも、先生の中の彼女になれて幸せだった。
……明日…
彼女でなくなってしまうとしても。
先生の幸せを心から願ってる。
きっとその決断こそが、お互い幸せになるための正しい決断だから。
だから、明日ちゃんと言おう。
別れようって。
優しい先生のことだから、簡単には引き下がってくれないことだって覚悟してる。
それならそれで。
徹底的に嫌われればいい。
先生が幸せになるためなら、嫌われたって構わない。
長い様で短い人生の中で先生の人生に関われたことは、きっと一生忘れない。
先生、本当にありがとう。
許されないと分かっていながら、一時でも恋してしまったあたしを許して下さい。
でもね、
きっとすぐに忘れるから。
だから先生、安心してね。