彼の隣、カレのとなり
プロローグ
『私、生まれ変わったら
あなたの飼い猫になりたい』
――そうして、あなたの膝の上で甘えるの。
なんて言ったら、彼は微笑んで髪を撫でてくれた
あたしはその仕種が好きだから、心地好くて、無意識に目を細めていた
「本当だ。
キミは、猫みたいだね」
少し顔を崩して笑う彼
あぁ、私は
この人の全てが好きなんだ――
どうしようもないくらいに、彼のことを愛しているのだ
――幸せだった
とても――・・・