彼の隣、カレのとなり







ため息を付きながら、ま、そんなトコも可愛いんだけど、と言って、私の首を撫でる






そしてまた、彼女と笑い出した









そんなとこを見て、妬かない訳がないけれど、でも、あの時の決心があったからかなんなのか、以前よりも平気になった






今では、こんな妨害も楽しめるのだから、つくづく笑える







まぁ、カレの楽しそうな顔が見れるのなら、何だっていいと思えるようになったのは、大きな進歩だろう







なんだかんだ言って、カレが私を可愛いと思って、言ってくれて、顔がにやけるほど嬉しいのは、気持ちが残っているからなのだろうけど








でも、こんな風に変われたのだから、思い切り自分を褒めてやりたい










カレの手の心地よい感触に、眠気が差してきて、瞼が重くなった





頑張って起きていようか少し迷ったが、あまりに気持ちいい感触にあっさり負け、そのまま眠りに付いた










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