彼の隣、カレのとなり





夢を見た――


それは、普遍的な夢。



でも、わたしにとっては、涙が出るほど嬉しくて。


つい溢れてしまった涙を、かれは笑いながら拭ってくれた



なぜか目の前にいれかれが、彼なのか、カレなのか、わたしには分からなかった。


そしてわたし自身、前世のわたしなのか、現世のわたしなのか、区別がつかなかった。



でも、そんなことも気にならない位に、わたしは嬉しくて、幸せだったんだ――



トナリにいるかれの温もりが肩越しに感じられて、言い表しようのない安心感と、幸福感。



それらが、わたしの胸の中を満たした





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