distance
「ねぇたっくん」


呼ばれて顔を向けると、桃はまた横の地面を凝視するように俯き加減になっていた。


「どした?」


「たっくんが好きだからだよ」







“だからだよ”



って、なにが?


って、え?





「えっ?!」

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