天然な彼女!?
「相馬君?」

「何だ?」

「好きです。」

「俺もだよ。」

俺はみんなの前で、
翼のおでこにキスをした。

翼の顔は真っ赤で、
何故か面白かった。

こんなに人を好きに
なるなんて初めてだし、
翼でよかったかも。

するといつの間にか
西瓜は泣き止んでいた。

「相馬様と結婚するのは
この私と決まっています。」

「それはあり得ません。」

翼が反論してきた。

クラス中の生徒が
驚きを隠せないでいた。

「家柄が合いません。
普通の家の子が、
鳥越デパートの息子である
相馬様とは不釣合いです。」

「あなたこそ。
ライバル会社の娘な癖に、
無理に決まっている。」

こんな怒った翼を
皆が初めて見たので、
注目の的になって、
他のクラスの奴らまで
見に来た。
< 21 / 125 >

この作品をシェア

pagetop