天然な彼女!?
放課後。
俺は翼と一緒に帰った。

「何故言わないんだ?」

「言っても信用して
貰えなかった。」

「そうなんだ。」

「相馬君の家は、
デパートだし、
人気のあるデパート。

私の家はホテルだし、
あまりにも大きいから、
みんなが拒絶させると、
思っていたの。」

「確かに有名ホテルだし、
別に言っても、
軽蔑はされないだろう?」

ここの学校は寄付金が
沢山集まる。

だって会社の社長か、
常務クラスの息子や娘しか
来ない学校だ。

「パパもママも
あまり言わないほうが、
言いと言われ続けたの。」

「そうか。いいな。
俺なんて、
デパートの名前で、
直ぐに俺だと気付く。

言わなくっても、
勝手にみんなが寄ってくる。」

「相馬君。
格好いいんだもん。」

俺は他の女が言っても
嬉しくないのに、
翼が言ったら、
妙に嬉しかった。
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