天然な彼女!?
「お洋服を売るの?」

「ああ。
俺は仕入れをする事が
多いかもな。

セールになると、
接客もするけど。」

「不安・・・だよ・・。」

「何で?」

「綺麗な女性と接客して、
相馬君がその人を好きに
なるかも知れないし、
逆にお客さんが相馬君を・・。」

翼は涙で続きが言えなく
なってしまった。

母さんやつばめさんと
同じになってきた。

親父と源さんは、
どの様にしてあの2人を、
扱っているのか不思議だ。

「大丈夫だよ。
けど、忙しくなるから、
帰るのは遅くなる。

だから寝室は別々に
なるんだよ。」

「起きて待っている。」

翼は俺の方に振り向いて、
抱きしめてきた。

「可愛いやつ。」

「相馬君が好きで好きで、
苦しい時があるよ。」

「俺もだから、
心配するなよ。

翼が倒れたら、
みんなが心配するよ。」

「嫌だ。相馬君だけで
いいんだもん。」

翼は俺に更に、
抱きついて離さなかった。
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