天然な彼女!?
翼がいる部屋に行くと、
シクシクを泣き声がする。

俺は翼が愛おしくなり、
シーツを頭から被っている
翼を抱きしめた。

「翼?
シャワーを浴びたから、
翼と同じ匂いだよ。」

すると顔を出して、
こちらに顔を向けた。

俺は泣いている翼を見て、
思わずキスをした。

「機嫌直った?」

「うん。」

「じゃあ、お休み。」

俺は部屋を出ようとした
時だった。

「一緒に寝るのはダメ?」

「朝早いから、
翼を起こしてしまう。」

本当は一緒に寝たいのだが、
俺が無理だった。

だって、
親みたいになりたくは
なかったのである。

「分かった・・。」

翼は頭からシーツを
被ってしまい、
俺は部屋を出た。
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